佐々木 虚室
<昭楽窯・京都府>
千利休の命により長次郎が作り出した楽焼は茶道具として抹茶を飲むためだけに作られた焼き物。 八宝茶箱のためのオリジナル楽茶碗は、黒釉と白化粧の2種の茶碗から選べる。 禅/黒楽は夜空に広がる銀河を彷彿とさせる壮大なデザイン。また凛/白楽は金彩が雲海のように淡くたなびく景色が美しい。
千利休の命により長次郎が作り出した楽焼は茶道具として抹茶を飲むためだけに作られた焼き物。 八宝茶箱のためのオリジナル楽茶碗は、黒釉と白化粧の2種の茶碗から選べる。 禅/黒楽は夜空に広がる銀河を彷彿とさせる壮大なデザイン。また凛/白楽は金彩が雲海のように淡くたなびく景色が美しい。
<昭楽窯・京都府>
2011年帰来窯二代・虚室を襲名。1905年(明治38年)より百有余年の歴史ある昭楽窯4代目。 こんな楽茶碗が欲しいとイメージで伝えられたものを求められる形にする。注文をくださった方が想像したそれ以上の仕上がりの茶碗を作るためには技術と経験が必要。 そして自身は作家ではなく職人と言い切り、毎日が勉強だと語る。現状に満足し守るのではなく、新しい試みをすることでいくつもの種を蒔く。 次の代に繋げるためにできることをと、職人の技と心を残すため、人材育成や情報発信にも力を尽くす。そのことを日本における茶道、武道など、その道をまい進するための「守破離」の精神になぞらえて語る。
楽茶碗は、高温の窯の中から出す際にヤットコではさんで取り出します。 はさんだ跡は、必ず残るもので、利休・長次郎の時代から変わることなく続く焼成方法による製品の特性です。 そういった跡も味わいとする日本の伝統工芸の奥深さです。あらかじめご了承ください。
湯を入れた茶碗を手の中で回すと、模様がリアルタイムで移り変わります。
このことを、茶道の世界では「景色を楽しむ」といいます。初めて楽茶碗を手にされる方の中には驚かれる方がおられますが、ぜひ美しい景色をお楽しみください。
景色が現れる理由は楽焼の特長にあります。まるで息をするかのように、楽焼の層の中の空気を含んだ部分に水分がしみ込んで、
その際に茶碗の肌が模様のように色が変わります。お茶を点てる前にお湯を注ぎますが、器の保温のほかに、抹茶がしみ込みにくくするためでもあります。
【その1】米びつの中にしばらく埋めておく。
【その2】一週間くらい、毎日お茶を点てる。
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